WORKS-Miniature Vol.1 MAA初の課題Blue・ブルー・青・蒼
- maa2011jp
- 2019年4月3日
- 読了時間: 5分
更新日:2021年10月15日
講評年・月:2011年12月 December 2011
MAA初の課題
Blue・ブルー・青・蒼・
ブルーを色として追求する・・・
よりブルーを感じさせる表現は・・・
色としてのブルーではなくその伝えるもの、イメージするもの・・・
創作のフィールドは広がります。
道正 千晶 Chiaki Dosho

[作品説明]
本体は縮むシートに着物の生地を縫いつけたもの。
オイルバー・アクリル絵具・樹脂・糸の刺繍を使って、岩から
氷がしみでるイメージを表現。

[講評]
・作者は、屋根裏部屋の汚い物のイメージも浮かんだとのことだ
が、作品からは汚い物のイメージはわかない。
・本体が白だけでない方が良いかも。
・樹脂が光るので、樹脂だけが独立して見え違和感がある。
・逆に樹脂があるから立体感が出ている。
・冷たく光る感じが出ていない。
山家 久子 Hisako Yambe

[作品説明]
フェルトの布で立体表現。形を変えることができる。
色は好きな明るい青。

[講評]
・白の分量が少なすぎるのでは。白がもっと見えた方が良 い。
・最初の形を変形にしたら、もっと変化がでたかも。
・大きさを変えたりして、2~3個あっても良い。
・形がかわいい。フェルトのモハモハ感・線とポツポツの対比が おもしろい。
・どの方向からも見る事ができて良い。
神保 節子 Setsuko Jinbo

[作品説明]青から水、水から川の流れをイメージ。曲がる針金に藍 染めの毛糸を巻きつけ、らせん状の8個の小さい輪を作 り、ひとつの大きな輪にする。
壁にかけても置いても自由。形が自由に変わる触れるミ ニアチュール。

「講評」
・色のグラデーションが良い。
・壁にかけるより、グシャグシャに丸めた方がおもしろい。
・色を変えたり、素材を変えたりして楽しめそう。
小林 良子 Ryoko Kobayashi

[作品説明]
青は空のイメージ。岩のすき間から見える異空間のイメージを青で表現。
ブルーへのこだわりで、ラメ入りのブルーのマニキュアを使用。
コピーを薬剤でとかして紙に焼き付けている。

「講評」
・染めのワークショップをしてほしい。
・マイクロステッチがおもしろい。
・大きい作品を見たい。
・まわりの布の始末は切りっぱなしで良いのでは。
・ブルーがきわだっている。
小西 春江 Harue Konishi

[作品説明]
パッチワークキルトからはなれないで、真綿を布にして 使 いたい。

「講評」
・発想が良い。
・布だけでなく紙等、他の素材にしてみてはどうか。
・真綿を布にするアイデアとして、厚い溶けるシートを使ってみ ては。
廣野 とし子 Toshiko Hirono


[作品説明]
真っ暗になる直前の夕闇の色をイメージ。藍染めの布に墨で樹を描いて切り織。

「講評」
・具象なのに抽象でもあり、心象風景も良い。
・パネルに貼らない方が良いのでは。
・額があると作品が切れてしまう。
・発砲スチロールの枠の白が強すぎる。布を貼ったり、色をぬる方法はどうか。
指田 容史子 Yoshiko Sashita

[作品説明]
木・紙粘土・アクリル絵具等で原発の水のないプールをイメージ。

「講評」
・形がプールとしてまとまり過ぎている。
・外枠の微妙なマチエールが良い。
・色の透明感がきれい。
・説明なしでは、作者のイメージが見る者に伝わっていない。
・巨大なインスタレーションにするとおもしろい。
浦賀 静登 Shizuto Uraga

[作品説明]
ミシンによる刺し子。グランドキャニオンの紫色に近い青色の空のイメージ。
平面で立体的に見える作品に発展していきたい。

「講評」
・ミシンの刺し子の技術の高さにおどろき。
・今までの失敗作をサンプルにしたら、おもしろい作品ができるのでは。
石子 和江 Kazue Ishiko


[作品説明]
青は沖縄の海の色のイメージ。機械編み。モヘヤの青い ストールは洗濯機でフェルト化。
青いセーターは顔料をぬって汚れたブルーに。

「講評」
・身につける物がアートではないということはない。
・汚れたブルーの発想が良い。
・トータルでひとつの青になっている。
吉田 幸代 Sachiyo Yoshida

[作品説明]
フェルメールの青と水の青を組み合わせて。
絹・麻・木綿を3枚重ねて手でステッチ。ラピスラズリを中心に置いた。

「講評」
・石でなくても良いのでは。
・円形で形が完結しすぎている。
・ステッチ以外に、色のグラデーションで変化がでるのでは。
赤間 洋子 Yoko Akama

[作品説明]
カセイソーダでヒイラギモクセイの葉脈だけにして藍染め。
藍染めの切れ端で作品。

「講評」
・葉っぱだけでインスタレーションが良いかも。
・葉を使用する発想がおもしろい。葉と作品を関連付けたら良 い作品になるのでは。
・藍染めの色が美しい。
・布の端を出している所が良い。
堀北 直美 Naomi Horikita

[作品説明] ブルーから、ラプソディインブルーという曲がうかんでblue noteへ。
ブルーノートとは音階。オーガンジーを音符にして5線の上を自由に演奏するというアイディアを作品に。

「講評」
・デザイン画の方が良いかも。作品の方が音楽を感じる。
・シルエットをはっきり説明しすぎでは。
・平面的に見えてしまう。
・キルトを作りたいのか、アートを表現しようとしているのか。
・イラスト・デザイン・クラフトの中で、イラスト的表現が出ている。
・音が飛んでいる感じが良く出ている。
・グレーの色の変化と糸の色の変化が良い。
松尾 好永 Yoshie Matsuo

[作品説明]
旭川の夜は青いので、青の空気をイメージ。
青色しか使えないと思っていて青色に染めたが、いつも の生成りのシーチングか麻にもどりたい。


「講評」
・作り方は同じなのに、色があるだけで、いつもと違う作品に見える。
・素材の違うものの組み合わせも面白いのでは。
・小品立体の布は、裁ちっぱなしよりロックミシンをかけた方が良い。
・小品立体は、大きい作品にしてもおもしろいのでは。
落合 悦子 Etsuko Ochiai

[作品説明]
15cm×90cmの布を杢目絞りで藍染め。花をイメージして立体に。
蛍絞りの小さいパーツを花にのせて。

「講評」
・蛍絞りを布に染めておいた方が良いのでは。
・花の形はきれいだが、花をまとめているリボンに工夫(素材等)が必要。
・まとまり過ぎている感じがする。リボンの位置を変えたり、絞った糸を残したり、工夫次第で作品が広がる可能性が高い。
・たたみ方や展示の方法に工夫の余地がある。
村越 登美子 Tomiko Murakoshi

[作品説明]
バイアス2cm幅のデニム地をマクラメの手法で編む。

「講評」
・大きさや素材が自由にできるので、発展性があっておもしろ い。特に素材は、布以外の皮やビニールなども考えられる。
・からめている糸のバリエーションが良い。
・布で立体にできるのが良い。
・もっと大きいものが見たい。
斉藤 礼子 Reiko Saito

[作品説明] ウェア

「講評」 色々な青の組み合わせが素敵です。
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