WORKS-Miniature Vol. 8 反対色ー2色
- maa2011jp
- 2019年12月1日
- 読了時間: 7分
更新日:2021年3月19日
講評年・月:2014年7月 July 2014
フリードル・久美子 Kumiko Frydl

[大きさ]縦27cm × 横21.5cm
[タイトル]寄り道
[素材]木綿・ポリエステルステビライザー・インクジェット・レイヨン糸・木綿糸
[作品説明]反対色は緑と赤。庭に咲くヘリコニアの葉を撮影して転写。ミシンキルトを施し、てんとう虫はThread Paint。ふちは断ち切りにほつれ止め液使用。
[講評]
・葉脈がきれい。
・グリーンの強弱がきれい。
・作品として考えると、撮った写真をもう一工夫してほしい。
・反対色の面積の割合が同じでないのが良い。
齊藤 礼子 Reiko Saito

[大きさ]縦31cm × 横28cm
[作品説明]できあがった作品が正確な反対色ではないことに気付き、さらに色をたして2種類の反対色にした。反対色2色での作品はおもしろくなく無理でした。
[講評]
・2種類の反対色を使った方がデザインバランスは良いが、反対色4色になっている。
・染めた色が良い。
・額ぶちのようなブルーのシワシワ感が良い。
櫻井 紀子 Noriko Sakurai



[大きさ]まき染キルト 縦50cm × 横50cm・シルクスクリーン 縦46cm×横43cm
[作品説明]キルトを2枚。アクリル絵具の滲みまき染は3D効果があると感じる。転写プリントは残像のイメージでシルクスクリーンで表現。2色でなければ、グレイを入れたかった。グレイを入れるとバランスが良くなる。
[講評]
・作品としては白がきいているが、白を入れると3色になっている。
・デザイン的には、まき染の方が完成度が高い。
・シルクスクリーンはもう少し紫が多くても良かったのでは。表現したいことが、もっと出ても良い。
山家 久子 Hisako Yambe


[大きさ]縦35cm × 横15cm×高さ8cm [作品説明]赤でやろうと思った時に唇がイメージで浮かんだ。上を赤、下を緑で。中が白いので厳密に言えば3色。赤色と緑色のシュレッダーの紙なので、色々な色が混ざっている。色のバランスには気を使った。 [講評] ・形がおもしろい。 ・具象と抽象の中間位の微妙なラインが良い。 ・もう少し大胆に、赤が肉感的でも良いのでは。グロテスクにしても面白いが、好みもあり、難しいところでもある。 ・BODYシリーズにしたら面白い。
村越 登美子 Tomiko Murakoshi


[大きさ]縦18cm × 横26cm×高さ28cm [作品説明]対立する色は大きなエネルギーをうむ。そのエネルギーを植物の芽生えのエネルギーに表現できないか。根っこからもらったエネルギーをねじれと色の対立で表現出来ないかなと思った。 [講評] ・台が目立って気になる。 ・全部編んで、下まで根っこに見えるようにした方が良い。針金を使うと自立できるのではないか。針金が見えても良いかも。 ・台を無くして、下が透ける方が面白い。
・見る方向によって紫色の量が変わり、見た感じが全く変わるおもしろさがある。
吉田 幸代 Sachiyo Yoshida


[大きさ]縦37cm × 横32cm [作品説明]暗い闇と光を表現。藍染の織布を切って重ね、手縫いで縫い付けた。糸は紅花で染めた絹糸。正確な反対色ではなかった。 [講評] ・正確な反対色でみたかった。 ・布にボリュームがあって良い。 ・光の線は道のようにも、高速道路の車のライトにも見える。
赤間 洋子 Yoko Akama


[大きさ]縦37cm × 横37cm [作品説明]2色の和紙の折紙。折紙を六角形にしてから、山折・谷折。置き方によって色々な表情ができるが、向きを変えると立たない。何かに貼り付けて持って来たかった。 [講評] ・台に貼り付けない方が良い。 ・糸でつないだらどうか。糸の色と折紙の色を同じにしたら。 ・モビールにしたらどうか。 ・バラバラに置いておいて、並べ方を自由に変えてもらうのはどうか。
落合 悦子 Etsuko Ochiai


[大きさ]縦12cm × 横14cm×高さ5cm [タイトル]雨もよう [素材]ポリエステル・羊毛 [手法]絞りの形状記憶・ニードルフェルト [作品説明]水色で雨の中のカタツムリを、薄いオレンジ色で殻の中を表現。 [講評] ・きれい ・裏もきれいだから、反対向きでも良いのでは。オレンジ色がもっと見えた方が良い。 ・オレンジ色から角が出ていたら面白い。
石子 和江 Kazue Ishiko


[大きさ]縦10cm × 横6cm×高さ6cm・縦15cm × 横8cm×高さ8cm [タイトル]対話 [作品説明]立たせるために、ボンドに漬けて、乾く過程で形を整え固めた。ボンドにつけたら色が変わってしまったが、青とオレンジの反対色2色。 [講評] ・もともとの素材の柔らかい感じが残ってほしい。さわったら柔らかいのに立っている感じ。 ・段々に濃度を変えたらどうか。
小西 春江 Harue Konishi


[大きさ]縦10cm × 横31.5cm [作品説明]緑とオレンジの2色。緑の木綿(古い着物の裏)をミシンキルトしたところに、アイヌ風にオレンジで手刺繍。 [講評] ・細かく繊細 ・自然にあせた緑色がきれい。
伊藤 奏生 Sohsei Itoh


[大きさ]縦20cm × 横40cm×高さ10cm [テーマ]芝生 [作品説明]キャンバス地を切ってから、油絵の具で両面に色をつけた。切ってからだと断面にも色が入る。実際には、この2~3倍の量を考えていた。中にLEDライトを入れても良いと思う。キャンバス地の可能性を追求したい。切ったキャンバス地をつなぎ直したらおもしろい物ができそう。 [講評] ・切ってから塗るのは大変。 ・手間暇かけることが、無駄なのか、個性なのか、難しい。 ・キャンバス地にこだわらなくても良いのでは。扱いやすい布を試してみたらどうか。 ・芝生ならもっと芝生らしい形があるのでは。 ・キャンバス地に戻すのはおもしろい。
神保 節子 Setsuko Jimbo


[大きさ]縦14cm × 横27cm 2枚 [作品説明]透けた織が2枚。反対色2枚の重ね方によって、おもしろい色・形ができるかどうかの実験。曲線を使った織ができたらおもしろい。 [講評]
・壁面でも立体でも展示可能。 ・見る人にも想像力を働かせる作品になっている。 ・二重織を使って、ところどころ2枚を1枚にしたりできるか。 ・工夫しだいで、いくつか組み合わせた立体造形ができるのではないか。例えば、1枚目の織に2枚目が突き刺さったような形にはできないか。
道正 千晶 Chiaki Dosho


[大きさ]縦15cm × 横10cm・縦20cm × 横10cm 3個 [作品説明]反対色は嫌い。今回はベースの形を変える実験をしながら創った。バラバラなので、くっつけたり離したり、中味を見せたり見せなかったり、色々な展示ができる。中味を作っているうちに内臓に見えてきたが、赤むけの皮膚感は出したかった。 [講評]
・ナマコのように見える。 ・グロテスクをとことん追求してみたらどうか。
・古布には個性があり、情念の世界を感じる。
指田 容史子 Yoshiko Sashida

[大きさ]縦14cm × 横16cm× 高さ7cm [作品説明]反対色だけで作品を創るという発想がなかったので、自分が今まで創った作品の中から赤・緑が使える貝を選んだ。貝は内向きなイメージだが、殻は外的から身を守ると同時に自分を守るために柄を変えていく攻撃的な両面を持つ。その両面を持つ貝に興味があった。糸巻きは木で作った。赤と緑は白の絹糸を化学染料で染めて組みひもで組んだ。赤と緑だけではきついので、白も入れた。
[講評]
・石でできているように見える。 ・鉄のような金属感を感じる。 ・赤と緑だけではむずかしくて、やはり白や黒は必要な色になっている。
・黒が強すぎるのでは。もっと赤と緑の量を増やしたらどうか。 ・赤と緑の糸のボリュームを変えたらどうか。
・テーマを考えると、貝を抜き、白を抜き、糸巻きと赤と緑の糸だけでも良かったかもしれない。
小林 良子 Ryoko Kobayashi

[大きさ]縦30cm × 横15cm× 高さ10cm [作品説明]反対色を対比させるのではなく、渾然と一つになりながら色が主張できるものにしたかった。赤と緑の玉虫のオーガンジーをメインに、赤と緑のオーガンジーやチュールをとめ付け、ぐし縫いして絞って丸い形にした。工夫したところは、のせるオーガンジーの高さを変えるとかほつれ具合とかで、一つの塊に見えながら主張できるところ。 [講評]
・反対色が混ざって渾然としているところがおもしろい。
・造形としては布の端っこの尻尾が無い方が良い。
・置くより壁に垂らした展示の方がおもしろい。一つの塊にするとXマスのイメージにもなり、展示の方法で色々に変化するおもしろさがある。 ・おしゃれ。
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